ホームセンター業界分析2026:主要6社の売上ランキングと店舗数

業界動向

ホームセンターは、全国に広がる巨大な店舗網と数兆円規模の売上高を誇り、主要ホームセンター(カインズ・DCM・コーナン)3社のみで、約1兆7000億円の売上高があります。

現在のホームセンターの「工具や園芸用品、日用品を買いに行く場所」というかつてのイメージは完全に払拭され、現在のホームセンターは、圧倒的な売り場面積を活かして生活者のあらゆるライフスタイルニーズを満たす「巨大な流通インフラ」へと進化を遂げました。

限られた売り場で効率を競う都市型店舗とは異なり、ホームセンター業界は郊外を中心とした広大なスペースと全国網羅的な出店戦略によって力強い成長を続けています。

実際に、業界を牽引するカインズやDCMをはじめとする主要チェーンは、それぞれが数千億円規模の売上高を誇り、小売業界の中でも極めて大きな存在感を示しています。

本記事では、この巨大市場を正しく理解していただくために、ホームセンター業界の売上規模や「全国の店舗網(エリアごとのカバー率)」といった具体的な数字や業態ごとの違いを交えて解説させていただきます。

今後の商品展開や卸売業者様との商談に向けた有益な情報としてぜひ活用してください。

主要ホームセンターの売上ランキング

各ホームセンターの最新の売上高からランキング形式でまとめました。※2026年6月時点

※ カインズは非上場のため最新の前年比増減率の公式発表がありません。上記は前年公表実績(2025年2月期:5,738億円)から算出した参考値です。

ランキングから読み解く、ホームセンター業界

1. 5,000億円超えの「3強」によるトップグループ形成
上位3社(カインズ、DCM、コーナン)はすべて売上高が5,000億円を突破しており、明確なトップグループを形成しています。4位のコメリ(3,000億円台後半)とは1,000億円以上の大きな開きがあり、業界上位による寡占化(規模の経済の追求)が進んでいることがわかります。

2. 激化する「2位・3位」争い
2位のDCMと3位のコーナンに注目すると、両者の勢いの違いが読み取れます。

  • DCM:売上高5,423億円(前年比 -0.4% と微減)

  • コーナン:売上高5,197億円(前年比 +3.7% と堅調な伸び)

コーナンが伸びた背景として、一般向けホームセンターが飽和する中、いち早くプロ専用の業態を確立し、職人が朝現場に向かう前の「朝6:30〜7:00」から開店することで、支持を得ています。このままの成長率のトレンドが続けば、今後数年のうちにコーナンがDCMを逆転し、業界2位に浮上する可能性があるほど、両者の差は縮まってきています。

3. アークランズの突出した成長率
売上高ランキングでは5位のアークランズですが、前年比成長率は +8.4% と、6社の中で最も高い伸びを示しています。他社が微増・微減に留まる中での8%成長は際立っており、4位のコメリ(前年比+1.6%)との差を急速に縮めていることが伺えます。その要因として、スーパー「ロピア」との協業があげられます。集客力が非常に高い食品スーパー「ロピア」や家電量販店などと連携し、巨大な複合型店舗(アークスクエア等)を展開しています。食品目当ての来店客をホームセンターに波及させる相乗効果(シナジー)を生み出しています。

4. 規模の下位企業における苦戦(二極化の傾向)
今回リストアップされた大手6社の中で最も規模が小さい6位のナフコは、前年比 -3.6% と最も大きなマイナス成長となっています。2位のDCMも前年割れをしていますが、上位グループが概ねプラス成長を維持しているのに対し、規模で劣る企業が苦戦を強いられている「業界内の二極化」の傾向がデータに表れています。その要因として、ナフコは家具・インテリア(TWO-ONE STYLE)とHCの複合を強みとしてきましたが、ニトリの圧倒的なシェア拡大や、日常的な日用品需要をドラッグストアに侵食されたことで、独自の来店動機(なぜその店に行くべきか)が薄れてしまっています。

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主要ホームセンターの全国店舗マップ

各ホームセンターの店舗数とエリアを各企業ホームページの最新の情報(2026年6月時点)からまとめました。※並び順は各ホームセンターの売上ランキング順になっています。
→ 関連: GMS(総合スーパー)業界分析2026:主要5社の売上ランキングと店舗数

カインズ公式HPより集計
DCM公式HPより集計
コーナン公式HPより集計
KOMERI公式HPより集計
アークランズ公式HPより集計
NAFCO公式HPより集計

まとめ

本記事では、各ホームセンターの市場動向や売上ランキング、そして各社のカテゴリー別の強みやポジショニングについて詳細に分析してきました。

これらの分析データが、ホームセンターという魅力あふれる市場への進出を目指す皆様にとって、戦略策定の確かな指針となれば幸いです。

私たちは、情熱を持って開発された商品がホームセンターを通じて消費者の心に届く未来を全力でバックアップいたします。

株式会社FBPは、D2Cブランドがオフライン市場へ円滑に参入できるよう、小売各社との交渉や最適なチャネル選定のサポートを専門領域として提供しております。

「自社ブランドをどのショップで展開すべきか」「オフライン展開のポテンシャルを診断したい」といった初期段階のご相談も心よりお待ちしております。
→ 関連: 小売展開をほぼリスクゼロから始める スモールスタート戦略

皆様が心血を注いで作り上げた商品が、店舗という舞台で輝きを放ち、多くの消費者の手に渡るその瞬間まで、伴走者として寄り添い続けます。

初回公開: 2026.06.30 | 最新更新: 2026.07.02

この記事の要点

  • 主要3社(カインズ・DCM・コーナン)だけで売上高は約1兆7000億円に達します
  • 上位3社は5000億円超で寡占化が進み、規模で劣る企業は苦戦する二極化が見られます
  • コーナンはプロ向け業態、アークランズはロピアとの協業で伸びています

よくある質問

ホームセンター業界の売上ランキング上位はどこですか?

2026年6月時点で、1位カインズ、2位DCM(5,423億円)、3位コーナン(5,197億円)、4位コメリ、5位アークランズ、6位ナフコの順です。上位3社はいずれも売上高5,000億円を超えています。

ホームセンター業界の市場規模はどのくらいですか?

主要ホームセンター3社(カインズ・DCM・コーナン)だけで、約1兆7000億円の売上高があります。郊外を中心とした広大な売り場と全国網羅的な出店戦略により、成長を続けている市場です。

コーナンが伸びている理由は何ですか?

一般向けホームセンターが飽和する中、いち早くプロ専用の業態を確立したことが要因です。職人が朝現場に向かう前の朝6:30〜7:00から開店し、支持を得ています。前年比+3.7%と堅調に伸びています。

アークランズの成長率が高いのはなぜですか?

前年比+8.4%と6社中最も高い伸びを示しています。集客力の高い食品スーパー「ロピア」や家電量販店と連携し、アークスクエア等の巨大な複合型店舗を展開。食品目当ての来店客をホームセンターへ波及させています。

ナフコが苦戦している理由は何ですか?

前年比-3.6%と最も大きなマイナス成長です。家具・インテリア(TWO-ONE STYLE)とホームセンターの複合を強みとしてきましたが、ニトリのシェア拡大や日用品需要のドラッグストアへの流出で、独自の来店動機が薄れています。

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